いのちのつながりをもっと豊かに。
私たちは野菜の有機栽培に基盤を置きながら、
暮らしの「食」を支え、「いのち」を育むための
様々な【プロジェクト】に取り組んできました。
そのいくつかをご紹介いたします。

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【持続可能な農場経営の模索】
村山が就農し農場を設立してから10年。
簡単に思い通りにならない自然と向き合いながら
「有機農業」に取り組んできました。
ここ数年、日本の農業技術をめぐる環境は
大きく変わってきています。
私たちは、生産技術を向上させることで、
人々の日々の暮らしと食を支える
野菜を、安定して届けたいと考えています。
そのためには経営スキルの向上も不可欠です。
つくったら終わり、一安心…ではない、
常に未来に向けて学びを続ける
「経営改善プロジェクト」
をこれまで続けてきました。
また、理想を諦めることなく、現実の中を
ゴールに向かって進むには、
「生産性」の向上が不可欠です。
伊賀ベジでは、ヴィジョンを日々のアクションに
確実に落としていく「仕組みづくり」と、
それを実現する「人間づくり」に、
日々取り組んでいます。
どんな作業でも「こころ」を失わないこと。
けれども単調な繰り返しとなる単純作業など、
合理化できる部分は合理化していくこと。
次代を支えるイノベーションを起こすため、
学び続ける姿勢と改善し続ける姿勢を
これからも維持していきたいと思います。
これまでの取り組みについてまとめた文章はこちら
伊賀ベジタブルファームの取り組み
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【人材育成(研修~独立支援)】
農作物は「つくる」のではなく「育つ」。
僕らの仕事は野菜が育つ
「環境」を整えることです。
そうして一緒に働くスタッフが増えてくると
段々と野菜を育てる人の「環境」をつくることが
主な仕事になってきます。
農場を始めて以来ずっと、
10年の間に20人近くの人を社員として受け入れ
多くの人が独立していきました。
農場側から見ると育てては離れ
なかなか大変な部分もありますが
それは組織としての健全な新陳代謝。
自主的に運営される「部活」のような
組織として運営するようにしています。
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【農業者のための技術勉強会開催】
栽培の現場では多くの場合、
書籍や先輩・師匠に教えてもらう
「HOWTO」にしたがって作業をします。
確かに、長年の経験と勘に裏打ちされた
ノウハウが役立つ場面もあります。
でも、自ら新しい境地を切り拓いて
いくにはそれでは足りない。
「温故知新」
「WHY?」から始めて、
ではどうすればいいのかを
掘り下げて考えていく。
そのためには、様々な理科の基礎知識が必要です。
研究開発や高校理科教員をしてきた
科学バックグラウンドを生かして、
植物生理や土壌肥料について講義してきました。
講義動画と使用した各種資料は
以下からご覧になれます。
↓
有機農業のための理科勉強会 講義動画
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【農道場】
2017年から、伊賀た組「農道場」
という「問い」から始める
学びと実践の場を設け、
考える力や、自分で答えを見つけていく
力を養う機会を提供しています。
農道場リンクはこちら
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【各地での技術講習会など】
農場の技術指導や地域ぐるみでの
オーガニック推進事業などの
指導~コーチングをしてきました。
★オーガニックアグリスクールNARA
(奈良県宇陀市・山口農園内)
2010年~(毎年4回)
農業を目指す人向けの職業訓練校での講義です。
植物生理や肥培管理についての概論。
★「長浜市有機農業推進協議会」
有機農業基本講座(2016年)
生産技術~販売戦略~地域コミュニティ形成
などに関わる総合講座を担当しました。
10/21 伊賀の取組紹介 11/4 植物生理Ⅰ 11/17 植物生理Ⅱ 11/30 販売戦略を考える 12/16 施肥管理Ⅰ 1/6 施肥管理Ⅱ 1/18 販売戦略を考える 2/17 施肥管理Ⅲ 3/3 総合的なまとめと戦略づくり 3/28 地域内の流通を考える |
★2016年 高島市雇用創造協議会
新規就農支援セミナー
就農を目指して活動している人たち向けに
ビジネスプランづくりをサポートする
ワークショップ中心の講座を担当しました。
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【技術開発】
伊賀有機農業推進協議会の取組の一環として、
様々な有機質肥料の実効を知るための
簡易な測定方法について検討し、
三重県農業研究所や三重大学と連携しながら
圃場での実証試験を行いました。
(熱水抽出法を応用した可給態窒素の測定)
その後特許申請も行いましたが、
公的プロジェクトとして開発を行っていたため、
情報を広く公開していたこともあり、
特許要件を満たすことができませんでした。
可給態窒素の簡易測定方法の開発
なお、申請内容は公開されていますので、
本技術に興味のある方は、下記記載番号を元に
特許検索をしてご確認ください。
「施肥設計方法および施肥設計システム」
(特願2014-149770、特開2015-027296)

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【伊賀有機農業推進協議会の
事務局・事業運営】
「オーガニックタウン伊賀」を目指す取り組み。
代表村山は2010年の設立発起から関わり
以来、様々な活動の中心を担ってきました。
国の有機農業推進のための事業助成などを活用し
2013年~2016年は伊賀ベジタブルファームが
事務局や様々なプロジェクト運営を担当しました。
【新規就農者・移住者支援】
伊有協の活動を通じて、
特に農業分野における移住支援を
継続的に行ってきています。
三重県主催のフォーラムで発表を行った際の
資料を下記リンクにて紹介します。
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【オーガニックフェスタの企画運営
(2013~2015)】
伊有協の活動のなかでも
一般の方を巻き込んでいくための
大きな求心力となってきたイベントです。
動画(byアルペングロウ・奥田悠司)
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【イガグリインタラクト】
(地域のクリエイティブ育成)
地域の農業者や宿泊施設、飲食店などを経営する
様々な事業経営者らが集まって、
若いクリエイターらと連携して
地域のリソースを発掘しながら
新たなビジネスモデルを組みたたていくための
異業種交流~ワークショップを開催しています。
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【子育て中の母親たちとの連携
(ニコラボワーク)】
鈴鹿市に拠点を置く小さな子供を抱えた
母親らの社会参加を支援しているNPO法人と
農業~食品流通の分野でいくつかの
コラボレーションを行ってきました。
伊賀地域で農業分野での取り組みについて
紹介するムービーを下記にリンクしてあります。
動画:
活動紹介ムービー
インタビュー版
動画(byアルペングロウ・奥田悠司)
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【戦略としてのオーガニック
自治体職員向けワークショップ】
NEW!!
次代の農と食をつくる会の主催で
有機農業推進に取り組む各地の自治体の担当者が
一堂に会して知見や課題をシェアするイベントの
企画~ファシリテーションを行いました。
こうした場を通じて各地でバラバラに
活動している人たちが、全国規模の
ネットワークに連なっていくことで
勇気づけられれば、と考えています。

【株式会社へんこ】
6年におよぶ伊有協での活動の成果のひとつとして
国の助成事業などに頼らず、
自力で地域のオーガニック推進を支えるための
流通のしくみづくりに取組始めました。
地域の生産者や消費者、流通関係者らが
出資してつくった地域流通を担う会社です。
へんこの取り組みについてまとめた記事
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地域農業商社「株式会社へんこ」の取り組み
~つくる人、つかう人の「想い」をつなぐ
基礎インフラづくり~
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【量販店の地域コーナー】
㈱へんこの取り組みの一環として
持続可能な地産地消の仕組をデザインするため
生産者が連携しながら地域を支えていく
地域野菜販売コーナーの企画運営を行ってきました。
(イオン名張店、バロー鈴鹿店、アピタ上野店)
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【いのちの哲学】
伊賀ベジは、どんな取り組みにおいても
「未来のために必要なことは何か?」
という問いを発し続けています。
代表村山が農業分野を特集した
シリーズものの書籍にて
執筆した内容をこちらで抜粋して紹介しています。
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【伊賀た組】
生きている限り、人は学び続ける。
伊賀ベジが社会に投げかける、
新しい学びのプラットフォームです。
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