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お知らせ~今後の方針について

むらやまです。

ここ数日のあいだに朝晩がずいぶん冷え込んできましたが
皆さまいかがお過ごしでしょうか?

伊賀ベジを応援いただいている皆さまに
大切なお知らせがあります。

お伝えするのがすっかり遅くなりましたが、
8月末に弊社のメンバー構成に大きな変化がありました。

・農場主担当の青木が退職
・取締役岩野が出産・育児休暇に入る

生産部門を担当していた二人の離脱の影響は大きく、
1か月ほど私(むらやま)が現場に入って
収穫などの最小限の作業を行っていたものの、
この状態のまま生産を継続しても、お客さまの要望に
応えられるクオリティを維持することは難しいと判断し、
野菜の生産を一時的に休止することを決めました。

自ら立ち上げ、10年間続けてきた農場の運営を
一時的にせよ止めるというのは悩ましい決断でした。
ただ、僕らが置かれた今の時代状況のなかで、
改めて「本当に為すべきこと」を見つめるうえで
大変良いきっかけとなったと感じています。

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ここ4年間にわたって、伊賀ベジでは、
露地中心の野菜の有機栽培を行いながら、
関連会社である産地商社「株式会社へんこ」と
人的リソース・業務環境を共有しながら
生産・流通を一貫したシステムとして運営する
新たなスタイルを模索し続けてきました。

生産現場の人間と、流通現場の人間が
文字通り同じ釜の飯を食いながら
密接なやりとりを交わして業務を進め、
絶えず改善のための知恵を出し合い、学びあう。

そんな環境のなかで、
つくる人、運ぶ人、売る人、食べる人、
それぞれが己の利益を追う(個別最適)だけでは実現されない
皆がメリットを享受できるようなかたち(全体最適)、
つまり、「心ある」農と食のバリューチェーン
産み出すことを目指してきました。

量販店や市場など、流通の様々な局面に首を突っ込み、
それぞれの抱える課題を見つめるなかで学んだのは、
「誰かがやってくれるだろう」という感覚でいる限り
決して解決されない構造的な問題があるということ。

目の前のことに追われ続けて全体像を描けず、疲弊する現場。
大きな絵は描けても個別の課題解決につなげられない
行政や市場・農協、企業経営者のような「公」を担う人たち。
業界に漂っているこの閉塞感を破っていくには、
圧倒的な影響力を持てるように大規模化したり、
突き抜ける独自ブランドを確立するしかない、
というのではとても寂しい気がします。

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伊賀ベジは「有機農業」に取り組んできました。
有機農業は「生きとし生けるもの」の存在を尊重し
多様な存在が共存するかたちを模索する農業のスタイルです。
自分の生存や利益を確保することを最優先するのではなく、
全体に宿る「いのち」を大切にする思想です。
だからこそ、流通のかたちも「有機的」なものであってほしい。

そんなことをいっても、言うは易し、行うは難しです。
各段階の現場の課題についてしっかり理解しながら、
それらが全体のなかでどんな関係性に置かれているかを掴む、
そのこと自体、決して簡単なことではありません。

様々な情報を整理し、連携を醸成していくために
鍵になっている要素(ボトルネック)は何か?
と考え続けた結果、
誰がどこで何をいつどのくらい生産しているのか?
あるいは必要としているのか?
どこからどこへ運んでいるのか?運びたいのか?
そういった基本的なデータを業界の誰もが共有できる
農と食の総合情報プラットフォームをつくることが
最も重要なことだと感じるようになりました。

そんなこと、伊賀ベジがやらなくたって
誰かがどこかでやってくれるだろう?
と思われるかもしれませんが、
あちこちをウロウロするなかで分かってきたのは、
生産や流通現場を泥臭く回してリアルな知見を蓄えつつ
工学的な知識を持ち、データベース構築をできる人材を
抱えた組織なんて、実際のところあまり無いということです。

だからこそ、現在データシェアに関わる取り組みを進めている
ベンチャー企業や公の機関、市場や農協などともタッグを組み、
現場におけるリアルな課題とその解決方策について
私たちが蓄えてきたノウハウを織り込みながら
生産者を含めた誰もがアクセスできるようなシステムを
何とか形にしていきたいと考えているところです。

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なお、農場については、こうした連携の動きの中で、
生産現場で力を発揮してくれるメンバーとの出会いがあれば、
すぐにも再開したいと思っています。
だからこそ、「伊賀た組~農道場」のような
生産技術に関する学びを継続して深めるための取り組みは
これまで以上に積極的に進めていく予定です

よい方がいれば自薦、他薦、大歓迎ですので、
伊賀ベジでともに働ける人があれば
是非ともお知らせくださいませ。

なお、こうして一時中断を迎えたことはとてもよいチャンスかも。
これからは(JAS法で規定する)狭い意味での「有機農業」に
こだわることなく、環境制御や作業管理システムなども導入して、
自らの頭でしっかり考え抜いたうえで、
ひとりひとり、一つ一つのいのちを大切にする、
皆の食(=いのち)を支える農業スタイルを
形にしていきたいと考えています。

いかにも凸凹なチームで、
至らぬことも多々あるかと思いますが、
今後ともご理解、ご協力のほど、
どうぞよろしくお願いいたします。

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